『マイ・インターン』:のどごしさわやかなデ・ニーロ萌え映画

the_intern

『マイ・インターン』/ナンシー・マイヤーズ/アメリカ/2015 ★★★★

【あらすじ】
元仕事人間で、今は引退した70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)は、海外旅行や中国語のレッスンなど様々なことにチャレンジし、刺激を求めて暮らしていた。しかしながら、妻を亡くしたこともあってかそれだけではなかなか満たされず、社会の一員であるという実感を得たいと思っていたところ、シニア人材求人の張り紙を見つける。早速応募したベンは見事採用。アパレル通販会社で、若くてやり手の女社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)直属の部下となった。やり手だけあって主張が強くキツい物言いのジュールズは、始めはベンを疎ましく思っていたが、次第に変化していく。

【感想】
これは一言で言うと、デ・ニーロ萌え映画でした。アン・ハサウェイの美しさやファッションはもちろん見応えありますが、デ・ニーロお前・・・今まで散々悪かったくせに!と言いたくなるような素敵っぷりです。母と観に行ったのですが、観終わったあと母は「デ・ニーロを見習って欲しいからお父さんにも観てもらう!」と鼻息を荒くしていました。これはそういう映画です。

ストーリーとしては、ベンとのコンビによって遂げられるジュールズの成長を軸に、子育て世代の女性における仕事と家庭の両立の問題とか、シニア世代の雇用とか、まぁ現代的なテーマが背景にあって、特段新しさを感じるものではありません。しかも結構先が読めるし、展開もベタです。ラストも読めます。

でも、なぜか面白いです。コメディ要素は適度に笑えて(ちなみに軽~い下ネタ部分で母爆笑)、テンポも良く、飽きさせないようにできています。さらに、万が一飽きても、アン・ハサウェイの美しさを見つめるもよし、デ・ニーロのダンディズムに見惚れるもよしで、結局、老若男女にとって見どころがあるところがこの映画のヒットの勝因ではないかと思います。

まるで『プラダを着た悪魔』の続編、との声もありますが、今作は『プラダ~』のメリル・ストリープのムチャクチャっぷりと比べて仏のようなデ・ニーロが相棒なので、ちょっと物足りなさも感じます。あんな欠点のないおじさん、実在しないと思います。しかもめちゃくちゃオシャレだし。出張時にマイ・バスローブを持参するほどですから。結局、身なりに気を使っていないと若者には認めてもらえないんですよね。やっぱりおじさまはまず素敵でないと・・・。ストーリー的にはもう少しベンに欠点があったり、『プラダ~』でのエミリー的な、キツいライバル役みたいなのがいたりしたらもっと面白かったと思うのですが、でもそれだと全くの焼き直しか、とっ散らかった印象になってしまったかもしれません。そもそもこちらでは「子育て世代女性の仕事と家庭の両立」問題が大きなテーマの一つになっているわけだし。ただ、それにしては夫の魅力がちょっと弱かったですね。メガネにヒゲで、顔がわかりづらかったし(わざとなのかな?)。ベンの魅力が強烈すぎたのもありますが。

ところでジュールズ、「社内は自転車で移動するの」などと「さっすがベンチャー!アパレル!事務所もチャリもシャレオツ!」なことを言っておきながら、後半全くチャリ乗ってませんでしたね。まぁ、危ないですしね。あと、やっぱりマッサージって覚えておいて損はないんだと思いました。

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『マイ・インターン』:のどごしさわやかなデ・ニーロ萌え映画」への3件のフィードバック

  1. くつしたさん、こんにちは。
    この映画のポイントはやはりデ・ニーロ萌えでしたか!デ・ニーロの全盛期を知らない知人の20代前半女子も「すごく可愛かったww」とほめていたので間違いなさそうです(笑)くつしたさんがおっしゃるように誰にでも見どころがあるのが勝因なんですね。どの角度からも感情移入できそうだし。ストーリーはありきたりでも、監督や役者など作り手に力があると面白くなるんだなーと思いました。アン・ハサウェイの優等生演技、好きです!ただ、アンのご主人役のキャラがちょっと弱くてわたしも残念に思いました。
    そして「ボーダレス」さっそく観てきました!セリフが少ない分、音がとても効果的に使われていて終始びくびくおびえながら観ていましたが、ひとときだけボーダレスになる瞬間、誰もがホッとし、そして心をしめつけられるのではないでしょうか。観て良かったです!素敵な映画でした。

    • YUMIさま
      コメントありがとうございます!
      この映画は間違いなくデ・ニーロ萌えがポイントだと思いました(笑)!私の同い年の友人も同じことを言っていたので、そう感じる人は多いのではないかと思います。そうなんですよね、品があってお洒落で人格者なのに、可愛いんですよね。そんなのズルいし、まず実在しないかと…(笑)。「ストーリーがありきたりでも〜」のご指摘、まさにその通りですね!ストーリーも大事ですが、やっぱりそれだけじゃないし、逆にストーリーだけ良くても、他の色々な要素がダメだと良さは伝わらないんでしょうね。
      そして『ボーダレス』ご覧になったんですね!私も前半は買った飲み物を飲む暇がないくらい緊張感に引き込まれて観たのを覚えています。ボーダレスになる瞬間は、ベタといえばベタですが、涙が出ました。良い映画ですよね。できるだけヒットして欲しい、と切に願います…!!

  2. くつしたさん、こんにちは。

     過日の拙サイトの更新で、こちらの頁をいつもの直リンクに拝借しているので、報告とお礼に参上しました。

     本作は、まぎれもなくデ・ニーロの演じたベンの際立つ映画でしたよね。原題にはない「マイ」を邦題に加えたことやアンで売った広報宣伝に惑わされている向きが多いように思いますが、くつしたさん御指摘の通りだと思います。
     いろいろ並べ立てた後での「でも、なぜか面白いです」がいいですねー。「身なりに気を使っていないと若者には認めてもらえない」にどきりとしました(笑)。
     どうもありがとうございました。

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