2月のその他(廣木隆一『さよなら歌舞伎町』、ヴァンサン・マリエット『悲哀クラブ』他)感想

【2015年2月に観たその他の映画の感想メモ】

今更ながら2月に観た記事を書かなかった映画の感想メモです。
今月の、前田敦子はお人形で賞:『さよなら歌舞伎町』、やっぱり最高で賞:『クローズ・アップ』。今月は引越し欲が抑えきれず、物件探しばかりしていたので全然映画を観ていませんでした。いませんでした。いませんでした。
★=1、☆=0.5

『さよなら歌舞伎町』/廣木隆一/日本/2014 ★★★(2015.2.1テアトルシネマ新宿)
sayonarakabukicho
正直もう結構忘れてしまったけど、韓国人カップルの長回し風呂場面はとても良かった。松重豊と南果歩のカップルもとても良かった。前田敦子も案外良いんだけど、他の女優はみんな潔く脱いでるのに、前田敦子だけはやたら美しく撮ろうとされていて「あっちゃんはまだアイドルなんだね!」というちょっと白けた気分になった。面白くなかったわけじゃないけど、舞台は歌舞伎町じゃなくても良さそうなのと、あのラブホテルがそこそこ豪華なラブホに見えたので、もっとうらぶれてても良かったんじゃないかと思った。

『壊された5つのカメラ』/ガイ・ダビディ、 イマード・ブルナート/パレスチナ/イスラエル/フランス/オランダ/2011 ★★★☆(2015.2.7 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル)
kowasareta5camera
興味はつきないパレスチナもの。闘い方が「とにかく自分たちの土地を返してほしい、これ以上奪われたくない」という抵抗で、そこから妙な方向には全く逸れていかないところに感動した。「逸れていかない」ということがどれほど難しいことなのかは古今東西の色んな国が証明している。上映後のフォトジャーナリスト広河隆一さんのトークもとても心に残った。ISによる日本人殺害事件にも触れて、「確かに一人のジャーナリストの命があんな形で奪われたことは恐ろしいことだが、その一人の命だけが重く扱われることには疑問も感じる。中東では空爆やテロにより一般人もたくさん命を落としているが、そのことはあまり重く扱われない。一人が亡くなった報復に多くの命を奪うのは間違いだ」というようなことを話されていたのが心に残った。ところでこの『壊された5つのカメラ』と『おみおくりの作法』と『6才のボクが、大人になるまで』はパンフレット画像がそっくり!

『クローズ・アップ』/アッバス・キアロスタミ/イラン/1990 ★★★★★(2015.2.7 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル)
close_up
大大大好きな映画を初めてスクリーンで観たけど、やっぱり最高!!!こういうドキュメンタリーとフィクションの境目を曖昧にする系統の作品はそもそも好きだけど、やっぱりこれに勝てる作品はほとんどないと思う。名言「・・・マフマルバフです」の場面は笑いが起きていて、やっぱりみんな笑うんだな!と幸せな気分になった。上映後の西川美和監督のトークでは、監督があまりにも聡明で感動した。やっぱり映画監督というのはこういう人がなるものなのかなぁ。

『はじまりのうた』/ジョン・カーニー/アメリカ/2013 ★★(2015.2.21 新宿ピカデリー)
hajimarinouta
評判がかなり良いので観てみたら、好みじゃなくて残念だった・・・。『ダブリンの街角で』が名作らしいけど観ていないので、観ていたらまた違う感想を持ったかもしれないけど・・・。映画自体が良くなかったというよりは、肝心の、ヒロインや周りの人が奏でる音楽が好みじゃなかったせいだと思う。ヒロインはなかなか骨のあるアーティストのはずなのに、そのわりには音楽が凡庸というかヒットチャート寄りに聞こえて感情移入できなかった。野外録音の場面も、すごく楽しそうでキラキラしてたけど、やっぱり音楽が・・・。野外録音といえばHeronのほうが良いよ、などと思ってしまった。まぁヘロンは草原みたいなところで録ってるので全然違うけど。この映画でいえば、スティーヴが路上で歌っていた音楽は良いと思った。でも映画の中で流れた音楽では、スティーヴィー・ワンダーの“For Once in My Life”が一番良かった。ちなみにこれを観る前に『アメリカン・スナイパー』を観て、これを観た後に『アメリカン・スナイパー』を観た。

『砂塵にさまよう』/アスガー・ファルハディ/イラン/2003 ★★(2015.2.25 国立近代美術館フィルムセンター)
dancing_in_the_dust
なんとも野暮ったい、あか抜けない映画だった。今ではキレッキレのスタイリッシュな脚本と映像を作り出すファルハディも、デビュー作はこんなにあか抜けない映画を作っていたのかぁ、と、なんとなくニヤニヤしてしまう感じもあった。しかしとにかく主人公がダメ男すぎて、しかもずっと煩くしゃべっていたので途中から「いい加減黙ってくれ・・・」と思ってしまった。現在のミステリー仕立てな要素はほとんど見られず、強いていえば渋いじいさんの過去くらい。映画としてはかなり未熟な印象だけど、ファルハディのデビュー作とくことで、観られて良かった!

『悲哀クラブ』/ヴァンサン・マリエット/フランス/2014 ★★★☆(My French Film Festival
tristesse-club
面白かった!ミステリー要素のあるコメディだった。洒脱で軽快でちょっと陰があって、綺麗にまとまっているかのようでモヤッと残るものもある、これぞフレンチ!な映画だった。ヴァンサン・マケーニュはまた同じようなちょっと冴えない役だったけど、やっぱり良い。あと犬が現れた時や、見知らぬ人物が家を訪ねてきたときなどの音楽が、ちょっとコミカルな雰囲気を出していて、メリハリにもなっていて良かった。湖や花火など、印象に残る美しい場面もあり、良くできた映画だった。

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