【外国映画編】2014年公開映画ベストテン

今年の映画鑑賞数は187本(映画館178本、DVD6本、飛行機内3本)、うち今年公開映画は109本(日本映画20本、外国映画89本)でした。明日から帰省なので、もう今年は観ないと思います。というわけで、やっとこさ2014年公開映画ベストテンの外国映画編を作ってみました。◆マークの付いているものは記事を書いた映画です。

 

10.やさしい人(監督:ギョーム・ブラック)◆
tonnerre
意外と起伏の激しいプロットながら、後々じんわり沁みてきてもう一回観たくなるタイプの映画でした。雪景色の美しさなどは忘れ難いです。あとベルナール・メネズが変わらぬ独特の存在感で嬉しい。それにしても、ヨーロッパ映画では「女の子が踊っているところを男が見て惚れる」というのをわりとよく見かけますが、定番なんでしょうか。そういえば『小さな恋のメロディ』もそうで、ヒロインの名前がメロディだったけど、この映画のヒロインの名前もメロディですね。メロディ、モテますね。

 

9.6才のボクが、大人になるまで。(監督:リチャード・リンクレイター)
boyhood
これは観終わってすぐに「もう一度観よう」と思った映画でした。まだ叶っていませんが、必ずもう一度観ます。一人の少年の12年間を追ったという内容のせいか、これは観る人みんながそれぞれ少しずつ自分に重なるようなところがある映画なんじゃないかと思います。個人的には引越しの場面で友達が自転車で追いかけてきて、でも車はサーッと行ってしまう場面が、転勤族だった自分にちょっと重なって泣きそうになりました。「○年後」などの説明なしに時間を飛ばすやり方に「断絶なんてない、始まりも終わりもない」というこの映画のスタンスを感じて、散々言われてますがこの邦題は違うと改めて思いました。

 

8.怪しい彼女(監督:ファン・ドンヒョク)◆
ayashiikanojo
ひたすら笑って泣いただけの映画です。観終わった直後の満足度は100%、2週間後はもうあんまり思い出しませんでした。でも、こういう映画も素晴らしいし、大事だと思います。こんなに泣いて笑ったのはこの映画が今年一番でした。それにしても、シム・ウンギョンは芸達者!

 

7.トム・アット・ザ・ファーム(監督:グザヴィエ・ドラン)◆
Tom_at_the_Farm
グザヴィエ・ドランは今作でポップンオシャレを封印して、これまでより更に良くなったと思います。曇天、牛、タンクトップなど印象に残る場面多し。『Mommy』はいつ日本公開されるんでしょうか。楽しみです。

 

6.ゴーン・ガール(監督:デヴィッド・フィンチャー)◆
gonegirl
こんなに突き抜けて気持ちの良い女性サイコパスは初めて見ました。これぞ2010年代の女性像。たぶん。ジメッとした不思議ちゃん系女性サイコパスは非常に苦手なのですが(最近では『マップ・トゥ・スターズ』のミア・ワシコウスカ、『イノセント・ガーデン』のミア・ワシコウスカ、『私の男』の二階堂ふみ等)、このゴーン・ガールのロザムンド・パイクは彼女らと比べて開き直りがあって良い。ヒロイン像の衝撃度は今年No.1です。

 

5.インターステラー(監督:クリストファー・ノーラン)◆
Interstellar
去年の『ゼロ・グラビティ』、今年の『インターステラー』です。圧倒的な映像体験は今年一番でした。科学的なところはやっぱり突っ込みどころがあるらしいのですが、こういう映画においてそういうことを言うのはナンセンスだと個人的には思います。IMAXで観直すのが冬休みの目標。

 

4.フランシス・ハ(監督:ノア・バームバック)◆
frances_ha
ヒロインがアラサーというところに「今」があって良いです。こういう、何を考えているのかわかりすぎる女がヒロインの映画は大好きです。なんか今年は女性が主人公の映画に良いものが多かった気がします。その中で、この映画はポップで楽しく観られる作られ方をしたものとして出色でした。

 

3.ブルージャスミン(監督:ウディ・アレン)
bluejasmin
ケイト・ブランシェットのキレッキレの演技が凄すぎました。アカデミー主演女優賞は大いに納得。『ゴーン・ガール』とヒロイン像が似たところもありましたが、あっちが(一応)冷徹なサイコパスならこっちはヒステリックなメンヘラーでした。アメリカの階級社会って本当に大変そうですね。下の階級に位置する妹との対比が効いてました。あとラストで破滅の原因がわかるという構造もぐいぐい引き込まれて良かったです。ところで西洋人は何か嫌なことがあるとシャワーを浴びるのですね。

 

2.パラダイス:神(監督:ウルリヒ・ザイドル)◆
paradise_faith
これはもう、衝撃的な作家性と面白さで、三部作全てベストテンに入れたいのですが、それだとあまりにも他の映画が入れられなくなるので断腸の思いで1本だけ選びました。ちなみに同時公開の『インポート、エクスポート』(2007)も最高でした。整った画面の中で整わない人物がウロウロしてベラベラしゃべる感じが面白すぎました。この監督はドキュメンタリー出身とのことで、その時に培った演出技術なのか、長回しの会話の場面に「作られた感」が全然なくて、でもしっかりそれでキャラが立っていくところがうますぎました。しかも話されている内容自体も、時に笑えて時に考えさせられて、色んなエッセンスが凝縮されていました。あとフレデリック・ワイズマンもそうでしたが、イン・フィルムの音楽の活かし方もすごくうまいです。中でもシュールさが群を抜いていたのが『神』でした。この監督と出会えたことが今年の嬉しすぎる事件でした!

 

1.アデル、ブルーは熱い色(監督:アブデラティフ・ケシシュ)◆
blue_is_the_warmest_color
ウルリヒ・ザイドルと、今年はもう一人「出会えたことが嬉しすぎる事件!」な監督がいて、それがアブデラティフ・ケシシュでした。二人に共通するのは長回しの会話劇というところですが、ケシシュ監督については、即興は一つもなくて、全て脚本に書かれているセリフだそうです。役者全員が上手すぎて、どうしてこんなに上手いんだろうと思うのですが、この監督の徹底的な演出方法に秘密がありそうです(何回も何回もやり直しさせるとか、出演者たちと共同体のように数カ月一緒に暮らすとか)。この『アデル~』だけを観たときにはこの映画や監督の持つ「階級」というテーマにピンとこなかったのですが、過去の作品(『クスクス粒の秘密』、『身をかわして』)を観たら「そういうことだったのか」と、少し理解することができました。個人的には『アデル~』よりもさらに『クスクス』と『身をかわして』が大好きです。『黒いヴィーナス』も観たい!

というわけで、上位4つは全て女性が主人公の映画となりました。今年は女性が主人公の映画に良いものが多かったと思います。あと1位と2位がともに日本では今年初めて劇場公開された監督であるところもちょっと私的映画史の特徴になりそうです。しかしなんか全体的にちょっと単館系に偏ってますね・・・まぁ仕方ないか・・・。『ジャージー・ボーイズ』が入っていないじゃないか、とか『アメリカン・ハッスル』はどうした、とか言われてしまいそうですが、自分の胸にグッときたものを基準に選びました。もちろんジャージーもアメハスも良かったのですが。あと他には『ヘウォンの恋愛日記』、『ソニはご機嫌ななめ』、『ビフォア・ミッドナイト』、『メトロ42』、『あなたを抱きしめる日まで』あたりも入れたかったです。それと、2014年日本公開ではあるけど1978年作品なので外したスコリモフスキの『シャウト』も物凄かった。来年も今年と同じくらいは観に行けますように!

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