10月のその他(ヤーノシュ・サース『悪童日記』ほか)感想

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【2014年10月に観たその他の映画の感想メモ】

★=1、☆=0.5

『レッド・ファミリー』/イ・ジュヒョン/韓国/2013 ★★★☆ (2014.10.5 新宿武蔵野館)

面白かった。キム・ギドク監督作より一般受けしそう。ラストはかなり泣いた。しかし、隣の一家に刺激されたとはいえ鉄の女だったリーダーが坂を転げ落ちるように人間らしくなっていくのがちょっと簡単すぎた気もした。あと、隣の声が聞こえているのに自分たちの声が隣に聞こえる心配はしないのかとか、余計なことが気になった。宮台真司が『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』とこの映画が全く同じ主題を扱っていることを指摘していて目からウロコ!

『バベットの晩餐会』/ガブリエル・アクセル/デンマーク/1987 ★★(2014.10.12 シアター・イメージフォーラム)

評判がすごく良いので期待していたら、全然面白くなくてがっかりした。映像は確かに美しいし、絵本のような雰囲気も嫌いではないけど、とにかく姉妹二人でワンセット(一つの人格を共有。何かを判断するときに必ず顔を見合わせ、同じ言葉を発する)という設定が生理的に好きじゃなくてダメだった。しかも善良で純潔って・・・(あーヤダヤダ)。あとユトランド住民をバカにしているように見えた。

『ニンフォマニアックvol.1』/ラース・フォン・トリアー/デンマーク/2013 ★★(2014.10.12 ヒューマントラストシネマ渋谷

期待していたほど(?)過激でもなんでもなく、挿入される数式や釣りのスタイリッシュな映像にかなり白けた。ただし、ユマ・サーマンの登場する章だけはめちゃくちゃ面白かった。vol.2を観るかどうか迷う・・・。

『駆ける少年』/アミール・ナデリ/イラン/1985 ★★★(2014.10.18 赤坂区民センター)

やっと観れた!私が観たことのあるイラン映画の中ではかなり映像も音楽も激しかった。少年が言葉の練習をする場面や、燃え盛る炎の前でドラム缶をたたく場面の激しさといったら暴力的といっていいほどだった。あと海岸でアメリカの音楽が流れていたり、アメリカの雑誌が売られていたのが新鮮だった。

『こんなに近く、こんなに遠く』/レザ・ミル・キャリミ/イラン/2005 ★★★☆(2014.10.18 赤坂区民センター)

序盤は近代的な街並みや施設が描かれ、息子を追って砂漠と点在する村を旅する場面では真逆の風景が広がっていて美しかった。特に女教師がいる村の美しさが印象的。ラストの展開には驚いた。しかしこれ、父親が無能なだけといえなくもない・・・気がする。機会があったら今度はもっと良い画質で観たい(でも今回は無料だったので全然ありがたかったですが)。

『悪童日記』/ヤーノシュ・サース/ハンガリー/2013 ★★★★(2014.10,26 シネマカリテ)

昔原作を読んだときに「なんだか気分の悪くなる小説だな」と思った記憶があったけど、それを思い出した。双子の無秩序で暴力的な「ぼくらは~することにした」が肌に合わなかったんだった。しかし映画のほうは随分うまいこと作られていて、「ああ、原作もこういう風に読めばよかったんだな」と思った。淡い色調の映像が綺麗だし、残酷さも一つの美意識の中に溶け込んで、それでいて誤魔化すというのでは全然なくて、一つ一つの残酷だったり胸が悪くなったりするようなエピソードの持つ力はそのまま保たれていて感動した。そしてラストの衝撃は凄かった。続編が読みたくなって買ってしまった。ただ、ハンガリーの歴史はもっと勉強しておくべきだった。

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