9月のその他(アブデラティフ・ケシシュ『クスクス粒の秘密』ほか)感想

couscous

【2014年9月に観たその他の映画の感想メモ】

★=1、☆=0.5

『シャウト』/イェジー・スコリモフスキ/イギリス/1978 ★★★★★ (2014.9.1 シネマート新宿)

怪作すぎて理解不能!冒頭からただごとではない予感で全身が痺れた。全く意味がわからないのにこんなに面白いというのも大事件!音も凄すぎる、映画館で観て良かった!!

『ムーンライティング』/イェジー・スコリモフスキ/イギリス/1982 ★★★★(2014.9.5 シネマート新宿)

『シャウト』に比べると地味だけど、淡々とした中に結構スリルがあった。人間模様が面白かった。ヨーロッパの西側には東側への差別がはっきりとあったんだろうな。ポーランドの戒厳令などもバックにはあって、決して明るい映画ではないのになぜかユーモラスだった。

『クスクス粒の秘密』/アブデラティフ・ケシシュ/フランス/2007 ★★★★★(2014.9.5 新文芸坐)

最高だった!ケシシュ印の会話劇で、全員の演技が大迫力。且つすべてのキャラクターが魅力的。音楽は言わずもがな、フランスの移民が暮らす港町というロケーションや、船上レストランという舞台など最高に良かった!

『テロ、ライブ』/キム・ビョンウ/韓国/2013 ★★★★(2014.9.7 ヒューマントラストシネマ渋谷)

韓国ならではの(?)乱雑さも含めて超面白かった!物凄い勢いで疾走する映画だった。時々日本では考えられない、びっくりするような展開になってついていけなくなりそうになるけど、でも面白いから勢いだけでついていける。カウンター精神も凄い。

『物語る私たち』/サラ・ポーリー/カナダ/2012 ★★(2014.9.12 ユーロスペース)

ほぼ全編にわたって半分ぐらい寝た。体調もあると思うけど、題材が極私的すぎて導入から全く惹きつけられず、すごく長く感じた。ただ、後半にはなるほどと思うテーマがあったので、機会があったらちゃんと集中してもう一度観たい。

『ケープタウン』/ジェローム・サル/フランス/2013 ★★★☆ (2014.9.12 シネ・リーブル池袋)

まぁ面白かった。フォレスト・ウィテカーはいつもこういう役なのかな?死ぬ人に死亡フラグがしっかり立っていたのが残念。南アフリカの治安の悪さがすごくよく描かれていて怖かった。日本て平和なんだな・・・と思った。

『推手』/アン・リー/台湾・アメリカ/1991 ★★★ (2014.9.13 K’s シネマ)

主人公が不憫だった・・・普通のヒューマンドラマかと思ったら、意外に派手な展開になったりして驚いた。ただ全体になんとなく流れが固いなぁ、と思ったら、アン・リーの商業映画第1作目と知って納得した。

『舞妓はレディ』/周防正行/日本/2014 ★★★ (2014.9.16 新宿ピカデリー)

周防監督にしてはギャグが冴えない。ひたすらの京都礼賛はファンタジーとして受け止めた。ヒロインは可愛くて舞妓姿が似合って声も伸びやかで良かった。振付も良かった。テンポが良いので長さは感じなかったし、最後のほうはかなりウルウル来た。でも全体的になんとなく野暮ったい。

『三人の結婚』/ジャック・ドワイヨン/フランス/2010 ★★★  (2014.9.20 アンスティチュ・フランセ横浜 東京藝術大学馬車道校舎)

ひたすら洒脱な会話の応酬で、なんていうかこの映画みたいに気の多い女がミューズ的扱いになるのって日本ではあまりないなぁと思った。フィリップ・サルドの音楽が全てをポップにするようで最高だった。

『ポセイドン・アドベンチャー』/ロナルド・ニーム&アーウィン・アレン/アメリカ/1972 ★★ (2014.9.20 DVD)

期待してたのと違った。海で船が遭難する映画が見たかったのに、これは転覆して逆さになった船の中を冒険する映画だった。海の恐ろしさは全く出てこず、これじゃただの冒険ものだよ、と思ったらちゃんとそういうタイトルだった。しかし死ぬ人に死亡フラグが立ってなくて予測できず、そこは面白かった。『メトロ42』はこれに少し似てると思った。

『情婦』/ビリー・ワイルダー/アメリカ/1957 ★★★★★ (2014.9.21 シネマヴェーラ渋谷)

めちゃくちゃ面白かった!二転三転するストーリーに弄ばれてラストは全く読めなかった。ラスト10分だけで二転ぐらいするからすごい!さらに脇役までいちいち魅力的で、セリフの応酬も洒脱そのものだった。特に看護婦、ラストの看護婦が最高!ディートリッヒの美しさと迫力も凄い!

『昼下がりの情事』/ビリー・ワイルダー/アメリカ/1957 ★★★☆ (2014.9.21 シネマヴェーラ渋谷)

可愛いラブコメだった。モーリス・シュヴァリエの父親が最高に粋。湖の水面が映る場面が官能的ですばらしかった。可憐すぎるヘップバーンは「パパ」というセリフの連打によりすごく幼く見えたけど、実際には28歳の時だったらしい。ラストは泣けた。しかし相手がクーパーというのがどうしてもおじさんすぎて・・・

『ジャージー・ボーイズ』/クリント・イーストウッド/アメリカ/2014 ★★★★ (2014.9.27 新宿ピカデリー)

一見普通の音楽ものの伝記映画に見えるけど、結構変わった演出をしていて、でも全体としては誰もが楽しめる映画になっているのが凄い。音楽の使い方もすごくスムーズで、且つ一曲一曲を印象的に使っていてすごいと思った。ラストの大円団は泣けた。

『駅馬車』/ジョン・フォード/アメリカ/1939 ★★★★ (2014.9.28 シネマート新宿)

ジョン・ウェインの男前っぷりが半端じゃない。恋も戦いもあまりにあっさり勝利するけど、なんかそれでいいやという気がする。恋人同士が乗った車(またはそれに準ずるもの)がスクリーンの向こうへ走っていく後姿をとらえるショットでENDというのは定番なのか、いくつか観たことがあるけど、どれが最初なのかな?大好きな終わり方!

『静かなる男』/ジョン・フォード/アメリカ/1952 ★★★ (2014.9.28 シネマート新宿)

これはヒロインに感情移入できるかどうかで評価が変わるような気がした。私には心情が全く理解できなかったのでちょっと残念。かといってジョン・ウェインがモーリン・オハラをずるずる引きずる場面にも「ひどい」と思ってしまったし、「なぜそうなる」という箇所がいくつもあってついていけなかった。でもあの素晴らしい音楽、あの音楽だけで涙が出る!

『ベツレヘム 哀しみの凶弾』/ユヴァル・アドラー/イスラエル・ドイツ・ベルギー/2013 ★★★★  (2014.9.30 ヒューマントラストシネマ渋谷)

アクションと宣伝されてるけどそんなにアクションじゃなくて、普通に社会派ドラマだった。イスラエルとパレスチナの、手を取り合うことは絶対にないんだろうな、と思ってしまうような絶望的な関係が描かれていた。暴動の場面でなぜか泣きそうになった。

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